さて、先日輪島では祭りが終わりました。
季節はもう秋ですね。
毎年お祭りが終わるとそんな気分になるのです。
早いなー。
秋ということはもう味噌やら醤油やらの仕込み準備なんかを考えなくてはいけません。
するとまたあの大変な時期が。。。
とまぁそれはひとまずおいといて、
先日ちょいと下駄と草履を買ってきました。
朝市通りにある下駄屋さんが店じまいセールをするということを聞きつけまして
それは行っておくべきだろうということでいそいそと出かけたわけです。
きちんと手づくりされた下駄は大量生産された履物とは違う味がありました。
でもやはり靴を履きなれた現代人にとって下駄は中々慣れませんね。。。
しかしよく考えると昔の人はこういう履物をはき、鼻緒が切れれば修理をしに下駄屋へ
という生活だったのでしょうね。
今や下駄屋は輪島にその一軒だけなうえ、その最後の一軒もなくなるということ
昔のよいものが時代の移り変わりとともに消えて行くということですが、
なんとも寂しい気持ちになったわけです。
下駄をはくことが現代の生活にもちろんあっているとは思いませんが、
できれば和装で生活をしたりということを理想とする者としてはこういう話しを聞くと
ちょっと寂しいのです。
というわけでせっかくなので、買ってきました。
ザ・下駄!
きちんと職人さんの手づくりなのです。
そして草履。こちらはあさぶらとよばれるもの。
元々は草履の裏が麻だったことから「あさうら」
その後、昭和になり自転車が普及し、自転車タイヤのゴムに変わったのですが、
その名は残り、少しなまって「あさぶら」になったそうです。
これは中々よいですよ。
とはいえ、普段これを履くかといえば履きませんね。
やはり靴を履きます。
これは色々な業界にいえることでしょうけど時代に合わせた提案や、
見せ方が必要ですよね。
寂しい気持ちになりながら伝統を継承していくことの大変さも感じたわけです。
「伝統は革新の連続」
僕のすきな言葉のひとつです。
守ることと変えることのバランス
中々簡単ではなく様々なことを模索中ですが、
少しずつ進んで行きたいと思います。