およねが行く
vol.1
谷川千穂
1_2人の出会い – Rapport du pain(ラポール デュ パン)
2023.01.06.
- およね
- 今日は鹿島美江ちゃん(以下、美江ちゃん)に色々と聞きたいと思います。
よろしくお願いします!
- 美江
- よろしくお願いします。
- およね
- 美江ちゃんは大阪出身で輪島に嫁いで来たわけだけど、いつまで大阪にいたの?
- 美江
- 27歳まで。ずーっと大阪、実家暮らし。
輪島に来ることになって初めて親元を離れて。
家族と別れる時すごく寂しくて、涙が止まりませんでした(笑)
- およね
- その歳で初めて親元を離れることになったら寂しいだろうね。
学生の時に家を出れば、楽しみの方が大きかったかもしれないけど。
- 美江
- そうやね。その時は本当に寂しかったね。
美江さんと夫の芳朗さんの出会いはそれぞれ24歳と21歳の頃。当時、美江さんは地元の東大阪にあるパン工場に勤めていました。芳朗さんも同じ系列会社の材料問屋に就職したことが縁で、2人は出会います。
- およね
- 芳朗くんとの出会いをちょっと聞こうと思うんだけど・・
最初の印象は覚えてる?
- 美江
- 覚えてる。すっごいかわいい弟やったよ。
- およね
- 弟(笑)
- 美江
- たまに芳朗さんが自分の働いている工場に材料を持って来ると場がパッと明るくなるというか。
- およね
- そんなかわいい弟から、よく結婚したね(笑)
- 美江
- 夜遅くに車で材料を配送するのが芳朗さんの仕事やってんけど、
社長に「鹿島(芳朗さん)におにぎり作ってやれ」って言われたことがあって。
おにぎり渡して「頑張っといでね」って背中ポンポンって叩いて
送り出したことがあるんやけど、あとで芳朗さんが言ってたのが、
自分の母親みたいやったって。
- およね
- 母親(笑)
- 美江
- それってどうなんって思うけど(笑)
なんかうれしかったみたいやわ。
- およね
- おにぎりは握っても、私はしないなー背中ポンポン。
頑張ってねって言うぐらいかな(笑)
でもそのポンポンって背中を押される感じが、芳朗くんはうれしかったんだと思う。
- 美江
- 私は全く覚えてないんやけどね(笑)
- およね
- 芳朗くんから、いずれは輪島にっていう話はあったの?
- 美江
- ううん。
結婚するかもとは思ったけど、ずっと大阪やと思ってた。
3年半付き合ってたから、ほんまにあんたと結婚してくれるんか?って母親に言われたり(笑)
- およね
- じゃあ、いざ言われた時、私は大阪にいたい、みたいなのはなかった?
- 美江
- ないない、結婚できるなら輪島に行くわって(笑)
それまでパンの販売とか製造もしてたから、パン屋やったら私もできると思って。
- およね
- それで芳朗くんがUターンするタイミングで、美江ちゃんも輪島に嫁いだんだね。
谷川千穂
(愛称:およね)
金沢から輪島に嫁いだ谷川醸造4代目の嫁。広報の仕事がメイン。
鹿島美江
大阪の勤め先で芳朗さん(夫)と出会い輪島へ。家族でパン屋を開業する。ラポール デュ パンでは主に販売を担当。
writer&進行:堂下真紀子 photographer:松田咲香
店舗詳細
Rapport du pain(ラポール デュ パン)
石川県輪島市マリンタウン4-54
☎︎0768-23-4405
[営]9:00~18:00
[定]日曜・月曜